「お迎え」が来てくれることは 怖くないことなのかもしれない
JUGEMテーマ:こころ
こんばんは。
介護家族カウンセラーのたまごです。
今日読んだ本はコチラです。↓
「お迎え」されて人は逝く 終末期医療と看取りのいま
著者 奥野滋子
緩和ケア医として2500人を看取った医師が
看取りの場面で出会った
「お迎え」の話や
終末期医療の在り方
死との向き合い方
について書いてらっしゃいます。
「お迎え」なんて迷信だと思いますか?
わたしの祖父母3人は、
ガンでぎりぎりまで入退院を繰り返し
最後の最後は病院で迎えました。
毎日病院にお見舞いに行くと、いろんな話をしてくれました。
最後の入院の時は、
「ほら、そこに手を振ってる人がいる」
「さぁ、手つないで行こう。ひょいっと行くだけだから。簡単だから。ほらっ」
「昨日の夜誰か来たけど、後ろを向いていて誰かわからなかった・・・」
3人とも不思議な話をしていました。
ちっとも怖い感じではなく、
少しうれしそうに、
楽しそうに話していた記憶があります。
他の家族はそんな話は聞いていません。
たぶん、大人ではないからこそ聴かせてもらった話です。
うちでは、「死」受け入れがたいものだったので、
もう長くないことがわかっていても、元気になることを前提に話をすることが
多かったのですが
本人はわかっていたようです。
死の3日前くらいから
3人とも
「家族に残したい言葉」を口にしました。
酸素マスクを引きはがし、
ゼイゼイ言いながら必死で話します。
ちゃんと、さいごまで話を受け止めることができなかったことは、
いまでも後悔しています。
「いわば逝く者と遺される者の双方が、自らの死生について学び、
死生観を養う。とりわけ、看取る側にとっては貴重で有益な経験です。」
(本文より)
いつも感じていたことが
とても簡潔に書かれていました。
「死」を知ることで
「生」を強く知ることができる。
わたしの祖父母が命をかけて遺してくれた
大切な教えです。
いろんなことを思い出しながら
不思議だなと思いながら読みました。