記憶はなくても感情は覚えている
JUGEMテーマ:認知症
こんばんは。
介護家族カウンセラーのたまごです。
うちの認知症のおばあちゃんは
母に対して
「おまえは、ほんっとに口うるさくて!」
と、よく怒っていました。
祖母は、
・びっくりするくらい(不当に)高額な買い物をしていたり
・夏なのに冬のように着込んでいたり
・お友達とケンカが絶えなかったり
と、心配なことが多かったんです。
なので母は心配のあまり
「しっかりしてよ~」
と怒ることが多くなりました。
すると、祖母は
自分のやってしまったことは覚えていなく
なんと言われたのかを覚えていません。
ただ
怒られて「すごく腹が立った」
「自尊心が傷ついた」
という感情だけを覚えています。
「何か言われる前に、ガードしたい」
という反応をしてしまいます。
わかってほしくて怒っても
なぜ怒られたかを覚えていないので
関係は悪化するばかりです。
怒りたいのをぐっとこらえて
「これ、ちょっと高すぎると思うんだけど・・・」
「すごい暑そうな服着てるけど、暑くないの?」
「○○さんとケンカしたのー?なにしたの?」
と、優しく聞いてみると
「実は高いと思って後悔していた」「記憶にはないけど、そんな高額な買い物をしていたことに驚いた」
「そういえば暑いかもしれない」
「ケンカをしてしまったけど自分のせいではない」
など、意外な答えが返ってくることも多々あります。
そうして会話を重ねた方が
「この人は自分の味方だ」
と感じてもらえるようで
介護もだいぶ楽になりました♪
とはいえ、怒りをいったん抑えるのはストレスがかかるので
家族間で吐き出すとか
大声で歌うとか
なにかしらのストレス解消も身につけることをおすすめします。