いくつになっても、人間は発達し続けるー成熟期の発達課題 後編-
昨日のブログで、エリクソンのライフサイクル論の8段階を簡単にご紹介しました
https://therapist4everyone.com/2017/09/12/lifecycle/
今日は、続きから
成熟期の発達課題?絶望ってなに!?
だいたい65歳からの時期を成熟期として
この時期の発達課題は【自我の統合性 vs 絶望】です
自分の人生を振り返り
終わりを意識しつつの締めくくりの時期なんです
自分の人生を振り返って
受け入れて
意味のある生涯だった
としてまとめる【統合】
これまでの人生を受け入れ難くて
「もう、やり直せない!」
「もう、時間が無い」
「こんな人生・・・」
という【絶望】
この【統合】vs【絶望】が繰り広げられます
わたしの祖母が
「なんにもできない人生だった」
「青春を、戦争によって奪われた」
「なにも残していない」
「なんの役にもたたないのなら、生きていても仕方ない」
という事を口にしていたのも
この絶望にさらされていたから
(こんな時に、「おばあちゃんは、役に立たない人」扱いすることは
どんなに残酷なことか、想像ができますよね)
そんなふうに自分を無価値に感じている様子は
とても胸が痛んだけど
ある意味避けては通れないんです
家族は、あまりの辛さに八つ当たりをされることや
ものすごく落ち込む様子を目の当たりにすることもあります
でも、おじいちゃん、おばあちゃんの心の中で
こんな苦しい闘いが繰り広げられているとしたら
「少し、優しく接してみよう」と思いませんか?
絶望を乗り越えた先には
絶望を乗り越えるのは
一人ではちょっとしんどすぎます
家族や、身近な人の接し方は
非常に大きな力になります
絶望を乗り越えたとき
これまでの経験や、知恵、味わい、人徳
全てが統合されて「英知」という徳が身につくのだそう
「良いことも、悪いこともあったけど
全部ひっくるめて、良い人生だった・・・」
そんなふうに思えたら、すてきです
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介護中でも、自分の時間をとれなくても
“わたし”を生きたい
大変だけど、家族もわたしも幸せな時間を過ごしたい
・・・だけど、どうしたらよいかわからない
そんなときにはカウンセリングを利用してみてくださいね
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