その時悩んでくだした決断は
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こんばんは。
介護家族カウンセラーのたまごです。
前回
で、認知症の祖母に、「姉妹が他界したこと」を伝えるかどうか・・・
ということに触れました。
祖母の二人の子ども(母と、叔父)の間でも、
「言う、言わない」は意見が割れました。
親戚もまた、意見が違います。
以前、父方の祖父が入院していたときには
「気落ちすると悪いから、弟(がんで闘病していた)が亡くなったことは言わない」という決断をしました。
そのとき祖父は
「○○(兄弟の名前)をちゃんと送らないと、先には逝けない」
と無念そうに何度もつぶやいていました。
今回、わたし達は、祖母に本当のことを伝えるという決断をしました。
祖母のことを、「何もわからない人」として扱いたくはない。
という家族側の想い
「本当のことを知りたい」という、
祖母の想い。
この二つが一致すると思ったから。
父方の祖父の時も、今回の祖母の時にも
本当は、どちらがよかったのかはわかりません。
高齢になると、健康の状態も 刻々と変わります。
介護者は、こうした決断をたくさん たくさん迫られます。
知らせる、知らせない。
手術をする、しない。
薬を飲む、飲まない。
本人に決断できない場合には、
家族が、重大な決断を迫られることも。
そして、その選択には、絶対的な正解はないことが多い。
だけど
悩んで下した 決断の一つ一つは、
全部 正解です。
自分一人では、「正解だった」と思うことは難しい。
だから、わたしは
決断そのものだけでなく、
後悔も、迷いも、諦めも
全部ひっくるめて肯定されることが必要だと思うのです。