歳を重ねるとますます手放したくなくなる【お金】
歳を重ねると
お金を手放したくなくなるものです
わたしが実際に伺ったことのあるケース
男性Sさんには、妻と、成人した息子2人がいます
息子たちは家を出て、今は妻と2人暮らし
Sさんのお母さんは
少し離れたところで1人暮らしをしているので
月に1回くらい、Sさんはお母さんの様子を見に行きます
ある日Sさんは、家族に内緒でお金を貯めたいと思いました
そこで、お母さんにお金を預けることを思いつきます
Sさんは、月に1回
お母さんの様子を見に行くたびに
お金を持っていき
お母さんに、タンス預金として隠しておいてくれるように頼みました
数年、そんなやりとりを続けた後
自分のお金はどうなっているのか気になって
お母さんに聞いたところ
ぜーんぶ、お母さんの口座に入っていました
ご丁寧に定期に入っている分もあったそうです
「少しでも増えたほうが良いと思って・・・」
と言う母心を思って
Sさんはそのままにしておきました
それから更に数年経って
お母さんに、認知症の症状が現れ始めました
だんだん、Sさんのお母さんは
Sさんから預かっていたお金は、自分のものだと主張するようになりました
「どうせ、あんたに遺してやるんだからいいだろう!」
と怒ることもしばしば
Sさんは、せっかく貯めたお金を使うことができません
そして、ある日、お母さんは旅立たれました
ところで
Sさんには、弟がいます
相続のとき
Sさんは、自分が預けていたお金は
自分のものだと主張したい・・・
だがしかし!
家族に内緒のお金なのでハッキリと説明ができません
弟に残高を見せたら
配分がおかしいと言うだろうし
家族に後ろめたくて、説明ができないし・・・
と、悩まれていました
どうしてこっそり貯金なんて・・・
という感想はさておき笑
意外とよくあるケースです
ただでさえ人は
一度手に入ったものを手放すことには抵抗があります
それに加えて
認知症でいきさつを忘れてしまったり
老いによって、失う事への恐怖感が募って
将来への不安が重なって
手放すことは難しくなっていきます
ドキっとしたかたは
お気をつけくださいね♩
※ちなみに、登場人物は特定の方ではなく、性別も家族構成もアレンジしておりますのでご安心くださいね
Sさんのように、自分のお金を預けるだけでなく
親御さんに仕送りをしていて
そのお金を、親御さんが大事に貯金していた
というケースもあります
相続時にややこしくならないように
「お金を送っている」ことも
なるべくオープンにすることをおすすめします♩
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“わたし”を生きたい
大変だけど、家族もわたしも幸せな時間を過ごしたい
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そんなときにはカウンセリングを利用してみてくださいね
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